世界に生きる

またまた一か月ほどご無沙汰してしまい、その間に新しい年が始まりましたね。
2015年初のWonder★Kidsブログは、リヒテルズ直子さんによるイエナプランワークショップ第3回目のレポートです。

今回のワークショップのキーワードは、

1.システム思考
2.ワールドオリエンテーション 

の2つ。 

システム思考、というのは一見わかりにくい言葉なのですが、ピクトグラムを使ったリヒテルズさんのわかりやすい説明で大いに納得。たとえば、「自転車」。自転車の部品をバラバラにして置いてあるだけでは、なんの意味をもなしませんが、部品をお互いに関係づけて組み立てることによって「自転車」として機能するわけですね。その仕組みが、「システム」。

なぜこのシステム思考が教育現場において大切か、というと、「教科学習」を「総合学習」に活かす際に不可欠だから。国語、算数、理科、社会などの教科ごとに別々に学んだバラバラの知識。それらの関係性を学び、知識を統合して、世界という大きなシステムを知る、これがイエナプランにおいては非常に重要とされています。家族や学校のクラス、地域社会と言った比較的小さな共同体から、国や世界といった大きな共同体まで、いろいろな共同体をシステムとして学び、自分を取り巻く環境や、自分と他者との関係性を知るということは、イエナプラン教育の中核をなすシチズンシップ教育に欠かせないからです。

そして、このシステム思考を発達させるために行われているのが「ワールドオリエンテーション」。ケーススタディーなどを通して、それぞれの教科で学んだ様々な知識を引出し、活用しながら、互いの関係性を見出すことが目的です。

 

百聞は一見にしかず。イエナプランのとある学校で考案されたワールドオリエンテーションの一つ、「島に暮らす男の子」に、私たちも実際に取り組んでみることに!!

与えられている設定は、「恥ずかしがり屋で、鳥好きな男の子が島に住んでいます」のみ。それを出発点に、二人一組で課題に取り組みます。用意されているのは、空き箱、端切れ、卵ケースなどの廃品と、色紙、ハサミ、ノリ、テープなどの工作用具。それらの素材を自由に用いて、各チームごとに、「その男の子のイメージ」「男の子が住んでいる家のイメージ」「男の子の友達のイメージ」といった課題を自由に表現していきます。

架空の男の子を中心に、チームを組んだ相手と心を寄せ合い、彼を取り巻く環境などを自由にイメージしながら、楽しく手を動かして創作活動をする。これは、思ってもいないほど楽しくて幸せな時間♪ドーパミンが出まくっている感じです(笑)。

 

ワンダー★ママ達の創作活動の結果がこれ!!

 

最後に、作品を見ながら、活動を通して何を学んだかを振り返る(Reflection)もとても大切。

 

私にとっては、チームメイトと一緒に何かを作るってとにかく楽しい!ということが素晴らしい発見でした。それから、同じ物を作っていても、同じ素材を使っていても、その活用の仕方が人によって違うということも興味深かったです。たとえば、木一本とってみても、その構成の仕方、用いる素材などは百人百様。クリエイティビティ―を非常に刺激されました。

一人で取り組むのとは違って、チームメイトと一緒に取り組む時の安心感が心地よかった、と伝えてくれたメンバーもいました。共に学び、共に生きて行くという事。そして、その安心感。それは、学校生活はもちろん、子供達にとって、人生を貫く大きな支柱となってくれるのではないでしょうか。

 

<<お知らせ>>

リヒテルズ直子さん監修、オランダ・イエナプラン教育DVD「明日の学校に向かって」が、いよいよ来月発売となります。

予告編が下記リンクからご覧いただけますので、ご興味のある方はどうぞ♪

https://www.youtube.com/watch?v=IyJVCJqWoS0&feature=youtu.be