答えのない問い、勝ち負けのないゲーム

リヒテルズ直子さんをお招きしての、ワンダー★ママワークショップ第二回目が昨日開催されました。参加者は、前回より2名増えて11名。バックグラウンドも、子供の年齢も、教育との関わり方もそれぞれ違うママ達が集まって、またもや密度の濃いワークショップとなりました♪

イエナプランの理念や20の原則などを中心に勉強した1回目と異なり、2回目の昨日はもう少し実践的なテクニックなどを主に学習しました。その一つが、時間割の作り方。どういった活動を、どんな順番で配して、リズミックな時間割を作成するか、を学びました。とは言え、イエナプランがよいとする時間割は、人間の活動のリズムに沿った、とてもオーガニックなもの。自然のリズムをゆがめず、無理を強いることなく、学習ができるように配慮することが大切なんですね。

と、言ったことを念頭に置きながら、2グループに分かれて「ワンダーキッズの理想の時間割」を作るグループワークもしました。どんなことを、どういう方法で学んでほしいのか。そして、それらをどういう順番で組み合わせたら、子供達に無理がなく、学びを進められるのか。ママさん達一人一人、「これは外せない!」というポイントは違いますから、それらを持ち寄って、よりよい時間割が作られるようブレインストーミングが行われます。

 

もう一つ、イエナプランでとても大事にしていることは、「サークル対話」。輪になって、お互いの顔や全身が見える環境で話し合いをします。また、参加者の誰もが、平等の立場で話し合いに参加する、というスタンスの現れでもあります。これは、全員の顔が見えるのは教壇に立っている先生だけ、という日本の一斉授業のようなスタイルとは全く違いますね。もちろん、ワークショップに参加しているママ達も、輪になって対話を進めます。

場の中央に出ているのは、参加者が外に出て拾い集めてきた「秋」の象徴。どんなものに秋を感じ、それはなぜなのか、また、拾ってきたものから湧き出る疑問点や発見などについて活発に意見交換をしました。

実は、ワンダーキッズの授業でも「秋を見つけに行こう!」というテーマで、子供達と一緒に外へ出て色づいた落ち葉や木の実などを探す授業を行ったことがあります。今日は、大人であるママ達が童心にかえっての秋探し。子供達にとっての学びのテーマは、即、我々大人たちの学びのテーマにもなるのですね。

 

そして、今回のワークショップを終えて、私にとって一番印象に残ったことは、「答えのない問いかけ」と、「勝ち負けのないゲーム」の大切さ。日本で教育を受けた私は、何かを問いかけられた場合には、必ず一つの正しい解答が存在し、それを見つけなければならないのだと考えがち。でも、正しい解答を見つけ、それを覚えて、テストで高得点を取るというのがはたしていい教育の在り方なのでしょうか?それをリヒテルズさんに問いかけられたとき、胸にずしりと来るものがありました。世の中にある問いの多くには、正しい答えなどない、もしくは、答えがあるとしても、複数の反発する答えが存在しているのではないだろうか。それに気づくこと、ただ一つの答えだけを求めて、それにしがみつかないこと。問いかけつづけ、反対する意見に真摯に耳を傾ける姿勢が大事なんだな、ということに気づかされました。

そして、「勝ち負けのないゲーム」のよさ。誰が勝つのでも負けるのでもないゲームは、参加者が一緒になって純粋に楽しい時間を共有することができます。子供達がかるたやトランプなどのゲームをして、勝敗にこだわって泣いたり怒ったりしてしまう場面は、ワンダーキッズの授業でもよく見かける光景。でも、勝ち負けのないゲームを導入すれば、そんなことにもならずに、みんなが楽しんで愉快に終われるんだな~と、学びました。一緒に楽しめるような題材、そしてゲームを用意するのが私の今後の課題の一つとして加わりました。

 

第二回目を終えて、参加者たちも顔なじみになり、意見交換もどんどん活発になってきたのは嬉しい限りです。残り3回のワークショップの今後が更に楽しみです♪