子供だけじゃなく、大人だって学ぶ

昨年ワンダーキッズを立ち上げたときから、子供だけではなくママ向けの活動も手がけたいと考えていました。オランダに住み、ハーフの子供を育てる私にとって、同じ環境に暮らすママ友との交流はかけがえのないもの。情報交換はもちろん、悩みを打ち明け合ったり、一緒に食事を楽しんだり、時には愚痴を聞いてもらったり。明るくたくましく生きるママ友たちの存在がなかったら、私はきっとここまでやってこれなかったことでしょう。
そんなママさん友達と一緒に、オープンに情報交換ができたり、共に何かを学ぶ機会を持てたらと思い考え付いたのが、Wonder★Mamaというグループ活動。Wonder★Kidsに遅れる事1年半、先月ようやく活動を開始しました!ママ達が、ワークショップを開いたり、一緒に何かを勉強したり、大人向けのイベントを企画できる母体になっていってくれればと思います。


さて、先日、Wonder★Mamaの活動第一弾として、教育について考えるワークショップの第一回目を開催させていただきました。このワークショップを開くきっかけになったのが、教育研究者で、日本イエナプラン協会の会長を務めていらっしゃるリヒテルズ直子さんとの出会いでした。

素人ながら子供達に日本語を教えている我々がいろいろと思い悩んでいるのを知り、「私が講習会をしてあげるわよ!」と、力強く励ましてくださった直子さん。今年1年にわたって5回の講習会を行い、イエナプランの理念を基盤に、どういった教育を行っていけばよいのか勉強していくワークショップを開催するはこびになりました。バーチャルの夢の学校を設立するケーススタディなどを通して、教育とは何かを見つめ直し、語り合うためのワークショップ。10名のママさん達に参加をいただき、先日無事に第一回目を終了させていただきました。


3時間にわたって行われた第一回目の内容は・・・あまりに多岐にわたり、簡単にまとめることは不可能です(笑)!しかし、私の印象に深く残ったのは、よい教育とは、「大人=知る者、子供=知らざる者」という相関関係を超えた先に初めて見えてくるものだということ。大人とはいえ、本当に知っていることはこの広い宇宙の中でほんの少ししかありません。現在信じられている理論や数値だって、99%は仮説なんです。「教育とは、知識を年上の者から年下の者に伝授するもの」という考え方は捨て、「ともに学ぶ」存在としての先生と生徒の関係を築いていくことの大切さを学びました。

写真:表面張力を利用した実験に、ドキドキハラハラの参加者ママさん達。知っていると思っていることでも、実は全然知らないことは多いですね。

 

「学ぶ」というのは、子供だけの仕事ではなく、大人だって一生学び続ける存在なのだということを、当たり前だけれど再認識しました。ワンダーママの活動の主旨にぴったりではありませんか♪

それから、物事はなんでもいろいろな側面を持っていて、一つの角度からではその全体像は見えないのだということも心に残りました。「国語」「算数」「理科」「社会」などの教科別の考え方からでは、物事の全体像はつかめません。「りんご」というひとつの物体があったとしたら、それには国語の要素(詩や文)、算数の要素(重さ、長さ、直径)、理科の要素(その生態や分類)、「社会」の要素(栽培地域や経済効果など)がすべて入っています。そう考えると、本当の学びのためには「総合学習」が適しているということがよくわかりますね。

 

そのほかにも、イエナプランの歴史的背景や理念、クラス内の対話を進めて行く際のテクニック、脳を活性化するためのエクササイズなども教えていただきましたが、これは参加者だけのヒミツです(笑)。

 

ワンダーキッズをどんな学校にしたいのか、何を目指して活動していけばいいのか、ママさん達みんなで一緒に答えを見つける旅の始まりです。